この木なんの木みんなの木!BLOG

この木なんの木コンテスト

コンテストの概要

コンテスト概要

 
「この木なんの木みんなの木! BLOG」では、2008年1月15日から3月24日までの約2か月にわたり、ブログ記事と連携する形で「この木なんの木 写真コンテスト」を行いました。


「共生の樹」をテーマに、「いきものと共生する樹」「いつまでも残しておきたい樹」「やさしさや温もりをあたえてくれる樹」など、「共生」という言葉からイメージした「樹」を主題にした写真を募集しました。

併せて、私たちの未来に豊かな自然が続いていくことを願い、「みんなの樹を、みんなで育てて生きませんか!」をもうひとつのテーマに、応募作品1点につき苗木1本相当の植樹支援を、社団法人 国土緑化推進機構が推進している「地球温暖化防止に向けた森づくり」活動を通じて実施しました。

植樹活動支援の実施

植樹活動支援の実施

コンテストでは、みなさまから1463点のご応募をいただきました。応募作品数を国内における苗木代1本相当の植樹支援に換算し、500,000円を国土緑化推進機構の「地球温暖化防止に向けた森づくり」活動に寄付いたしました。コンテストを通じてみなさまから寄せられた1枚の写真が1本の苗木になり、それが育ち、いつの日か大きな樹となって、未来の環境を支える一助となることと思います。

入賞作品

1463点に及ぶ応募作品を対象に一次審査・二次審査を行い、大賞(1作品)、優秀賞(3作品)、ブログ会員の投票で選ぶ「みんなの木! BLOG」賞(1作品)、計5点の入賞作品を、下記の通りに決定いたしました(写真をクリックすると、詳細情報とともに大きなサイズでご覧になれます)。

大賞 「僕らの遊び場」

選評
本当に見事な巨木です。子供の大きさから、相当に大きな樹であることがわかります。画面の左上や右上に、この樹の枝や葉が写っていますが、この樹の上のほうや、樹全体がどのような感じになっているのか、気になるところです。
撮影地はベトナムとのことですが、子供の頃に、こんな巨木を相手に遊ぶことのできる自然環境は、なんて素晴らしいのだろうと思います。そして、このような自然環境で、伸び伸びと遊べる子供たちは、なんて幸せなのだろうと。
この写真のような巨木ではないにしても、日本でも、少し前までは、自然と触れ合いながら遊べる場が身近にありましたが、今はどうなのでしょう? そんな自然環境があっても、「危ないから」と、大人が遊ぶことを許さないかもしれません。
この写真を見て、今の日本の自然観や子供たちの置かれた現状に対する問い掛けのようなものを感じました。もしかしたら、ベトナムにおいても、このような場所は、もはや普通の光景ではなく、“失われ行く風景”のひとつなのかもしれませんが。
見た目に美しく、楽しさがあるだけではなく、見る者に問い掛けを感じさせる、力のある写真だと思います。

みんなの木!BLOG賞「ビッグツリー」

コメント
大賞作品同様、こちらも見事な巨木です。写真に写っている人たちとの、旅の途中でのひとコマなのでしょうか。撮影者の、樹に対する想いや自然に対する尊敬の念が感じられる写真です。樹の存在感が非常に大きいため、旅の記念写真を超えたストーリー性も感じられます。
1本の樹なのか、何本かの樹が絡み合っているのか、そして、どのようにして、これほどまでの大きさに育ったのかはわかりませんが、この巨木が、人の一生の何倍もの時間を生きてきたのは確かです。そんな巨木が、手を触れることができるところにあるというのは、ひとつの共生の姿ではないかと思います。自然を大切にしなければと、思いを新たにさせられる写真です。

優秀賞「こぶしの大木」「こぶしの大木」永井様

選評
村の守り神のような存在感のある樹です。どのように育った樹なのかわかりませんが、長年にわたって大切にされてきた樹のように思えます。
人物を配したことが、とても効果的です。写真に写っている人物が、樹にも背景に見事にマッチしています。まるで農作業をする地元の人ようにも見えます。そんなふうに見えるのは、この写真の素晴らしさであり、撮影者の目の確かさです。
撮影者の方には、この樹を主題にした四季折々の風景を撮り続けることをお勧めしたいと思います。

優秀賞「ふ〜っ」「ふ〜っ」miho様

選評
おおらかで気持ちのいい写真です。撮影地は「日立の樹」のあるハワイのモアナルア・ガーデンパークのようですが、公園を訪れたときの感動が、見ているこちらにも生き生きと伝わってきます。
写っている足は、撮影者本人でしょうか。撮影者がどんな人なのか、どんなシチュエーションで撮られたのか、撮影の舞台裏を想像する楽しさもあります。
樹林の影でくつろぐ撮影者と周囲の自然が調和している様子が、見事に捉えられています。

優秀賞「月と木」「月と木」テレ助様

選評
インパクトのある写真です。この作品には、被写体に対する撮影者のまなざしの確かさと、フレーミングの見事さを感じます。
また、撮影者は、いい風景との出会いにも恵まれていると思います。
日没時のわずかな時間にしか見られない、青色・橙色・赤色に染まった空の色と、いい位置に、いい感じで輝いている三日月、静寂さを感じさせる海面。そんな背景と見事にバランスしたシルエットの樹。
ここには、撮影者と風景との素敵な出会いがあります。

  作品応募はこちらから  

講評

審査委員長  写真家・竹内敏信

「この木なんの木 写真コンテスト」
審査委員長  写真家・竹内敏信

たくさんの素晴らしい作品のなかから、一次審査・二次審査を経て、わずか4点の入賞作品を選ぶのは、本当にたいへんなことでした。できることなら、応募いただいた、すべてのみなさまに賞を差し上げたい思いで一杯です。

選考にあたりましては、募集テーマである「共生の樹」に対して、撮影者が何を考え、何を表現しようとしたか? その語りかけの強さと、作品を見た人の想像力がいかに広がるか、写真を読み解く楽しさが感じられるか、に重きをおきました。

応募作品は、実にさまざまでしたが、自らが素朴に感動した対象に、素直な気持ちでカメラを向け、シャッターを切った……。そんな、「自分にとっての思い入れの1枚」のような写真が多かったことを、写真家として嬉しく思いました。というのは、私は、写真は、自らが目にして心を動かされたものや思いを、カメラを使って、第三者に伝えるものだと考えるからです。

風景写真を例にすれば、一般的に「美しいと言われている」風景を撮るのではなく、自分の目で見て、自分の心で感じて、自分が「美しいと思える」風景を撮ることで、自分の表現になります。写真は、プライベートなものでもありますので、撮影者自身が満足できれば、まずはOKですが、ときには、自分が目にした風景の何に自分が惹きつけられたのか、自分はどんなふうに感動したのか、あるいは、その風景と自分との関わりなど、自らの思いを第三者に伝えるにはどうしたらいいかを考えながら、撮られてみてはいかがでしょうか。

写真は、被写体を通じた、自らの内面との対話でもあります。被写体に対する素朴な感動の気持ちが基本であるのは変わりませんが、自分なりのものの見方、自分の思いをどう表現したらいいのか? そのあたりを意識しながら撮り続けることで、今よりももっと、自分の思いを伝えることのできる写真、すわなち、力のある写真が撮れるようになります。

自分の思いを、より伝える写真を撮るには、ただ撮り続けるだけでなく、人の写真を見ることも有用です。写真に込められた撮影者の思いを想像してみるのです。その意味では、同じテーマに対して、いろいろな人が、さまざまな作品を応募した、このコンテストの応募作品をじっくり見ることは、とてもいいことです。撮影者自ら付けたタイトルやコメントが、作品を見る際の手助けにもなります。

「この木なんの木 写真コンテスト」への参加をきっかけに、ぜひ、これからも写真を撮り続けてください。

ページトップへページトップへ