2008/11/28
ハワイ島からアロハ!(前編)
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- ハワイ便り
みなさん、こんにちは。モーティです。前回の「ハワイ便り」でもお伝えしました通り、今回は、ロケで滞在していたハワイ島からのレポートです。
ハワイ島は、今も噴火を続ける全米唯一の活火山「キラウエア」を始め、太古の自然が数多く残されており、他のハワイの地域とは大きく異なる顔をもっています。今回の僕の記事をご覧になったみなさんが、「ハワイ島に行ってみたい!」と思っていただければ何よりです。
さて、ハワイ島での滞在初日、オアフ島のホノルル国際空港からハワイ島の南西にあるコナ国際空港へ到着した僕たち撮影隊は、マウナケア(標高4,205メートル)とマウナロア(標高4,169メートル)の間を走るサドル・ロード(Saddle Road)を通って、ヒロ(Hilo)の街へと移動しました。
写真で見ると、どこまでもまっすぐな道に見えますが、以前のサドル・ロードは、道路が古くて路肩も傷んでいて、車をセンターライン側に寄せるようにして運転しなければなりませんでした。道路のアップダウンが激しいだけでなく、見通しの悪い部分も多く、これまでは、許可されたレンタカー会社の車しか通行できませんでした。しかし、今では道路の整備も進み、数年以内には一般レンタカーの通行も許可されるのではないかと見られています。
ヒロの街までは、周辺は見渡す限り溶岩の荒野が続きますが、溶岩石の荒野に咲いている花もあります。「オヒア」の木に咲く赤くて丸い花「レフア」です。
どうして木と花で名前が違うのか? それには古くから伝わる伝説があります。昔々、この地にオヒアとレフアという恋人同士が住んでいましたが、オヒアに横恋慕した溶岩の女神ペレが、自分を受け入れないオヒアを恨んで、木に変えてしまいます。そのことを嘆くレフアを見かねた別の神様が、レフアをオヒアに咲く花にしたのだと。「レフアを花にするのではなく、オヒアを人間に戻してあげればいいのに」と思われるかもしれませんが、一度木になった人間は、神様でも戻せないのだそうです。
ハワイ島の溶岩は2種類あり、そのひとつが写真の「アア(A'a)」です。アアには溶岩が急速に冷えて固まる際にガスが抜けてできた穴があちこちに見受けられ、表面がガサガサしているのが特徴です(溶岩はたいへんもろい一方で、表面はかなり粗いため、転んだりすると大きなケガに結びつきます。溶岩の上を歩く際は、底がしっかりとした靴を履き、十分に注意してください)。
ハワイ島東側の「溶岩樹州立公園(Lava Tree State Park)」には、無数の円筒状の溶岩がありますが、これは、オヒアの森だったこの地に、1790年の噴火の際に溶岩が流れ込み、オヒアの木を包んだ溶岩が固まったものです。2メートル以上の高さがあり、溶岩が冷えたときにガスが抜けた跡なのか、上部や側面に大きな穴が空いています。
溶岩樹州立公園から車で30分ほど行くと「カラパナ(Kalapana)」という小さな村があります。ここは、1990年のキラウエア火山の噴火の際に大量の溶岩が流れ込み、ほとんどの世帯が溶岩に飲み込まれてしまいました。助かったのは、わずか4世帯とのことです。10メートル近い厚さの溶岩の下に村が埋まってるとは、信じられません。
カラパナの溶岩が、ハワイ島の2種類の溶岩のうちのもうひとつで、「パホエホエ(Pahoehoe)」です。先ほどのアアとは逆に、ゆっくりと固まった溶岩で、表面が滑らかで濃厚なタールが流れながら固まったように見えるのが特徴です(溶岩の割れ目から植物が顔をのぞかせていますが、自然の力強さを感じます)。
カラパナでは、現地の長老(助かった世帯のうちの一軒です)に、当時の様子を聞く機会がありました。「溶岩流は、ゆっくりと、しかし確実に、建物を飲み込んでいきました。自然の猛威の前ではどうすることもできず、住民たちは、持てる物を持って避難するしかありませんでした」と長老。このとき、溶岩流に飲み込まれないようにと、住民たちの手により移転されたのが、写真の「スター・オブ・ザ・シー教会(Star of the Sea Painted Charch)」です。現在はカラパナの街から少し内陸に行ったところに、ひっそりとたたずんでいます。
カラパナでは、現在、ボランティア団体などによりヤシの木が植えられ、一歩一歩、再生への道を歩んでいます(最初の実をつけるまでには、十数年かかるそうです)。
実は、ハワイ島の砂浜は、溶岩が少しずつ波に削られてできたため、「黒砂海岸(Black Sand Beach)」と呼ばれる黒い色をしています。黒い砂浜はハワイ島ならではで、他の島で目にすることはありません。
カラパナの街から南に行く137号線は、1990年の噴火の際に溶岩に埋もれて通行止めとなって以来、今も復旧の目処が立っていません。しかし、今回、カラパナの地を訪れて思ったのは、ゆっくりながも、確実に再生へと歩んでいる姿です。この村がよみがえるのも、そう遠くはないかもしれません。
ここでは、少し離れたところからですが、海に溶岩が流れ込む様子を見ることができます。137号線が終わる手前に駐車場があり、そこから徒歩で20分ほど、海沿いに歩きます。写真(午後7時頃に撮影)は、地下のトンネルを通って来た溶岩が海に流れんでいるところです。溶岩が煙に映り、赤く照り返しています。
いつもより長くなりましたが、今回のハワイ島編は、いかがでしたでしょうか? 次回も、ハワイ島からお届けします。それでは、みなさん「A Hui Ho」(ア・ フイ・ホウ=ハワイ語で「またね!」の意味です」)。
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