• こんにちは!
    ゲストさん
  • ログイン
    1日1回ログインしてポイントをゲットしよう!
  • 新規会員登録
わたしの木でつくる『みんなの木!』とは?
  • みんなの声!紹介します
  • みんなの声!投稿はこちらから
2008/10/15

10月の樹 ~長野県松本市安曇・初秋の樹林

カテゴリ:
樹のある風景

 
みなさん、こんにちは。写真家の竹内敏信です。この写真は、2003年の10月、紅葉の撮影で上高地方面への移動途中に、長野県松本市安曇(あづみ)の上高地乗鞍スーパー林道(林道安曇奈川線)にて撮影しました。
 


真っ青な空には、たくさんの雲が放射状に尾を引いていましたので、それを眼前に広がる樹林と重ねて絵づくりをしようと、ワイドレンズを用いて、空を広く入れた構図を取りました。奥には新雪が積もる穂高連峰の頂が見え、季節感と遠近感に対するいいアクセントとなっています。
 
この写真のような、空と雲と森の木々と雪とが織りなす光景は、まさに千載一遇の出合いではないかと思います。このときの私は、自分の琴線に触れた風景を目にして感じた思いを、どのようにしてカメラに収めたらいいのか、写真家としての感性や経験、意識の持ち方などが問われているように感じました。
 
撮影地の松本市安曇は、撮影当時は安曇村(あづみむら)という名の、長野県の中部、南安曇郡に位置する村でしたが、2005年に安曇村を含む松本市周辺の4町村が松本市と合併して今に至っています。撮影地の周辺には、乗鞍三名滝とされる「番所大滝」「善五郎滝」「三本滝」があり、写真を撮るなら、こちらもお勧めです。
 
日本を代表する山岳景勝地であり、登山家から家族連れまで、多くの人々を魅了してやまないこの地は、紅葉の名所でもあります。この写真を撮った年は、全国的に紅葉はあまり恵まれず(色合いが今ひとつでした)、上高地だったらとの期待感から訪れました。
 
風景写真の撮影、特に山の写真は、実際に訪れてみないことには始まりません。「去年がこうだったから、今年は……」とか、「他の地域がこうだから、ここは……」といった読みは、あまり頼りになりません。情報に振り回される前に、まずは足を運んでみることが大切です。この写真が撮れたのは、そのフットワークがあってこそでした。
 
訪れる前に期待していたような自然条件が得られなくても、五感を研ぎ澄ませて風景に向かい合えば、目の前に広がる風景を、自分ならではの捉え方で撮影することができます。たしかに、天気や光の状態は写真の出来を左右しますが、それ以上に大切なのは、撮影者の感性です。目の前に広がる自然を、自分は、どのように感じているのか。それが何より大切です。
 
そして、ここぞという場所には、何度も足を運んでみる。それが、私がお勧めしたい風景との向き合い方です。私は、撮影時に撮影状況をメモするようにしていますが、書き留めるのはノートの類ではなく、地図にしています。地図に風景との出合いの情報が加わることで、自分にとっての貴重な財産となります。車で行ける撮影地の場合は、カーナビに位置情報を記録することも可能ですが、周辺の様子全体が俯瞰でき、携帯性にも優れる地図の活用は、思いのほか便利です。
 
ブログの連載を通じて、過去に撮影した写真を振り返って思うのは、日本人に生まれて、心からよかったということです。季節感に富んだ四季折々の風景を目することができるのは、日本ならではです。豊かな風景との出合いがなければ、私は、写真家を目指してはいなかったと思っています。今回の写真を見ていて、写真を撮り始めた頃の思いがよみがえりました。
 

Trackback URL:

※トラックバックは承認制です。
トラックバック

本コンテンツを閲覧されるには、Flash Player バージョン8が必要です。コンテンツの表示に異常がある場合には、下記のFlash Player ダウンロードボタンから最新版をインストールしてください。

FLASH PLAYER

ページトップへページトップへ