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2007/12/25

モアナルアの木陰から ~「日立の樹」CM制作裏話(その2)

カテゴリ:
日立の樹

 
「日立の樹」にまつわる秘話や“ここだけの話”、今回は、現在放映中の9代目CM(2005年~)が、なぜハイビジョンで制作されることになったのか? ハイビジョンによるCM制作で何が変わったのか? 企画から撮影・編集に至るまで、制作における苦労や工夫をご紹介します。
 


前作8代目CMが放映されたのは2001年から2005年。あらためて8代目CMを見ると、空からの映像が多いことに気付きます。その完成度に対するスタッフの満足度は高く、「樹」の映像表現に関しては、ほぼやりつくしたという思いがありました。
 
8代目CMの放映開始から約3年。9代目CMの企画が動き出すきっかけとなったのは、この時期に急速に普及し始めたハイビジョンでした。よりクオリティの高い映像で「日立の樹」の姿を残しておきたい……。新たなテーマが、スタッフの制作意欲をかき立てました。
 
つくるからには、新しい時代にふさわしい、新しいCMを! 企画段階で出された、さまざまなアイディアのなかから選ばれたのは、美しい朝焼けから始まる「樹と光」案でした(上の写真は、当時の企画書の一部分です)。
 
明けてゆく大空に始まり、時間の経過とともに彩りを変える光のなかで、さまざまな表情を見せる「日立の樹」。位置を固定したカメラが捉えたどっしりとした映像は、ハイビジョンならではの美しさとあいまって、思わず目を奪われる仕上がり。
 
このアイディアは、当時のハイビジョンカメラは大き過ぎて、8代目CMの空撮のような撮影には不向きという制限のなかで、いかに躍動感あふれる美しい映像を撮ることができるか、スタッフの苦心の成果なのです。
 
また、撮影後に、撮影した時間以上に時間を掛けて行った映像編集作業にも、ハイビジョンならではの苦労がありました。
 
夜明けから日没までの一日の光の変化を表現するため、CMでは、早回しをした映像が使われています。ところが、早回しをすると、「樹」に集まってくる鳥たちは、せわしく動く「黒い点」のように見えてしまうのです。ハイビジョンでなければ映らなかった小さな鳥たちの動きも、ハイビジョンではしっかりと映ってしまうため、スタッフは、コンピューター上でひとつずつ画像の調整をしていきました。
 
そんなエピソードがいくつも生まれた末に、「日立の樹」初のハイビジョンCMが完成しました。今度CMをご覧になられる際は、背景や鳥たちの動きにも注目してみてください。
 
次回の「モアナルアの木陰から」では、CM曲にまつわるエピソードをご紹介する予定です。どうぞ、お楽しみに。
 
 

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