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2012/02/22

歴史の流れを感じる、明治神宮外苑の樹々

カテゴリ:
樹のある場所

 
みなさん、こんにちは。今回は、東京の新宿区と港区にまたがる明治神宮外苑(めいじじんぐうがいえん)の樹々をご紹介します。
 
JR中央線・総武線の信濃町と千駄ヶ谷、東京メトロ・銀座線、半蔵門線と都営地下鉄・大江戸線が乗り入れる青山一丁目、または、外苑前、国立競技場の各駅から徒歩数分という位置にある外苑は、大正15年(1926年)に創建されました。「外苑」の意味は諸説ありますが、明治神宮(内苑)と区別するためというのが通説です。
 
約27haにおよぶ敷地には、聖徳記念絵画館をはじめ、明治神宮野球場(通称「神宮球場」)、軟式球場、バッティングドーム、テニスコート、フットサルコート、アイススケート場、ゴルフ練習場などの施設があり、外苑中央広場円周道路は、ランナーの人気スポットとなっています。
 
青山一丁目駅で降り、青山通り(国道246号)を渋谷方面に歩いていくと、右手に神宮外苑のシンボルともいえる「いちょう並木」が見えてきます。樹高28mから17m、樹齢100年を超える146本のイチョウは、そのすべてが、以前、ユリノキ(百合の木)をご紹介しました新宿御苑にあるイチョウの種子から育ったものです。明治神宮の内苑で育てられ、外苑の造成に際し、大正12年(1923年)に、この地に植えられました。
 



絵画館を囲む木立には、全国的にも珍しいヒトツバタゴがあります。俗名「なんじゃもんじゃ」と呼ばれるこの樹は、5月に白い花が咲くと、まるで雪をかぶったかのように見えるとのこと。現在の樹は、親木の子孫(二代目)にあたりますが、昭和8年(1933年)に枯死した親木は、幕末の頃より樹齢百数十年を数えるものでした。「なんじゃもんじゃ」の由来も諸説さまざまありますが、通説では、その土地では知られた存在でありながら、誰も名を知らない大樹を、そう呼んだことによります。
 
 

絵画館の前に広がる池の両側には、貴重な種であるシロマツ(白松)があります。左右に3本ずつ、見事な樹形で並び、何ともいえない気品を漂わせています。うろこを思わせる樹皮も印象的です。原産国の中国をはじめ、世界各地で高貴な樹として珍重されています。
 
 


絵画館の真裏にあるクスノキ(楠)は、外苑造営に際して建立された「葬場殿趾の石碑」とともに植樹されたもので、今では堂々とした樹に育っています。樹の成長に、外苑の歴史を感じます。
 
 


掲載の写真は昨年に撮影したため、イチョウの葉が黄色く色づいていますが、外苑は、都会にありながらも四季折々の自然を味わうことができますので、天気のよい休日に、ぶらりと散歩されてはいかがでしょうか。 (文と写真:杉山忠義)
 

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