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2012/01/12

悠久のときが流れる史跡に点在する巨樹

カテゴリ:
樹のある場所

 
みなさん、こんにちは。今回は、東京都あきる野市にある広徳寺のイチョウ(銀杏)、タラヨウ(多羅葉)、カヤ(榧)をご紹介します。
 
同寺は、最寄り駅のJR五日市線の終点・武蔵五日市駅から徒歩30分ほど、秋川渓谷を見渡す高台にあります。正式名称を臨済宗龍角山廣徳寺(りんざいしゅう りゅうかくざん こうとくじ)といい、室町時代の応安6年(1373年)に創建されました。茅葺屋根の風情ある総門、山門、本堂を中心とした約4haの境内全体が、東京都の指定史跡になっており、仏像などの文化財も多数あります。
 


山門をくぐると、参道を挟んで対になって立つ、独特の姿をした大イチョウが目に入ります。あたり一面を敷きつめたイチョウの黄色い葉が、風が吹くたびにサワサワと音を立てて舞い、まるで映画のワンシーンを見ているかのようでした。さらには、そのときに寺の鐘の音が鳴り、何ともいえない趣を感じました。
 
このイチョウは、天然記念物等の指定は受けておらず、また、境内には案内板の類もなく、樹齢や大きさなどは、はっきりしません。樹の様子から考えると、かなりの老木のようですが、どちらもたくさんの実をつけ、樹勢は良好でした。
 
 


しばし、境内を散策しながら、山門から本堂に向かいました。本堂の裏には、都内最大といわれるタラヨウがあります。樹齢は定かではありませんが、樹高約19m、幹周り約2.5m、枝張り約15mの大きさがあり、都の天然記念物指定を受けています。
 
タラヨウの葉は、肉厚で大きく、葉の裏側を先の尖ったもので傷つけると、ペンで書いたかのように、跡が黒く残ります。「はがき(葉書)の木」とも呼ばれ、郵便局のシンボルツリーとして、郵便局の前に植えられることが多いそうです。
 
 

本堂の脇にはカヤの巨樹があり、こちらも樹齢ははっきりしていませんが、樹高約24.5m、幹周り約5.4mの大きさがあり、都の天然記念物指定を受けています。
 
 

タラヨウもカヤも常緑樹のため、青々としていましたが、散策路になっている本堂裏は、カエデ類の紅葉が見事な彩りを見せていました。
 
 


今度は新緑の頃に訪れて、散策を楽しみたいと思いました。 (文と写真:杉山忠義)
 

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