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2010/06/23

青梅市の神社で目にした天然記念物のシイノキ

カテゴリ:
樹のある場所

 
みなさん、こんにちは。今回は、東京都青梅市の天然記念物に指定されている「シイノキ(椎の木)」の巨木をご紹介します。
 
青梅市は、東京都の西側に位置し、奥多摩町、八王子市、檜原村(ひのはらむら)に次ぐ広さがあります。山と川の緑豊かな自然に恵まれ、週末には大勢のキャンパーや登山家が訪れています。最近では、オリンピックレベルのトップアスリートが参加する「青梅マラソン」の開催地として、広く知られています。実は、私の生まれ故郷でもあります。
 
天然記念物のシイノキは、師岡(もろおか)神社と千ヶ瀬(ちがせ)神社にあります。両神社は2kmほど離れていますが、神主さんは同じ方です。現在、全国の神社の数は約8万といわれていますが、神主さんは2万1千人ほど。複数の神社を兼務されている方も珍しくなく、他の仕事と兼務の“兼業神主さん”もいらっしゃいます。
 
師岡神社は、天文3年(1534年)に創建された曹洞宗の寺院・光明寺の脇にある、こぢんまりとした神社です。斜面を切り開いたような場所に敷地があり、樹は奥まったところにあるため、まるで崖の上に立っているように見えます。
 


天に向かって枝葉を伸ばしているシイノキの姿は圧巻。幹が太く立派な姿は、見る者を圧倒します。
 
 


神社の神木として祀られてきたシイノキは、防火林・防風林の役割を果たすだけでなく、実のドングリは生でも食べられるため、貴重な食料とされていた時代もありました。伐採された樹は、シイタケ栽培の原木や建築材として利用されるなど、シイノキは、人との関わりが強い樹といえます。
 
千ヶ瀬神社のシイノキは、市内のシイノキで最も古く、最も大きいものです。樹を間近で見上げると、天に向かって伸びる枝葉から樹の生命力が伝わってくるようです。
 
 

2本あるシイノキのうち、もう1本は斜めに伸びていることで自らの重さに耐えられなくなったのか、添え木に支えられています。
 
 

とはいえ、近くに寄って見てみると、幹周りのコブは堂々たるもの。コブは、樹が自らを守る防護本能、生命力の表れであるといわれています。樹は、これからも元気な姿を見せてくれることでしょう。 (文と写真:杉山忠義)
 

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