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2010/04/21

都内最古の寺院、浅草寺で目にしたイチョウの樹

カテゴリ:
樹のある場所

 
みなさん、こんにちは。今回は、東京都台東区浅草の浅草寺(せんそうじ)にあるイチョウの樹をご紹介します。
 
浅草寺と言われて、多くの方が思い浮かべるのは、インパクトのある「雷門」の文字が入った大きな赤提灯と、その左右に鎮座する「風神像」「雷神像」のある表参道入口「雷門」の堂々たる門構えでしょう。
 
浅草寺は、日本国内だけでなく、世界中からの参拝者が訪れ、その数、年間3,000万人にもなるとか。私が訪れた日も、平日の昼間なのに、修学旅行の中学・高校生から、アジア人や欧米人の旅行者まで、多くの観光客で賑わっていました。地元の方なのか、愛犬を連れて気持ちよそうに散歩する人たちの姿も、たくさん目にしました。
 
浅草寺は、東京都内で最も古い寺院です。その歴史は、約1400年にも及びます。寺の歴史と一緒に歩んできたのでしょうか、境内には樹齢600~800年と言われる大きなイチョウ(銀杏)の樹が何本もあります(ちなみに「日立の樹」は、樹齢約130年と言われています)。
 


これらのイチョウの樹は、日本の歴史とともに歩んできたとも言えます。今から60年ほど前、第二次世界大戦の東京大空襲(1945年3月10日)で、浅草寺は火の海となったそうです。
 
そのことが、イチョウの樹を目にして、ありありと感じました。よく見てみると、樹に焼け焦げた跡があるのです。しかも、触れてみると、手にススが付きます。まるで、つい最近、火災にあったかのようです。
 
 

ですが、樹は、今もしっかりと生きています。緑の葉をまとったり、たくさんの銀杏(ぎんなん)の実をつけたり、四季折々、さまざまな表情を見せてくれます。
 
 

イチョウの樹は、他の木によりも水分を多く含んでいるため、火災の際には延焼を防いで、建物を火の手から守ってくれるとのことで、古来より神社仏閣では「神木(しんぼく)」として植えられてきました。
 
観光客が賑やかに行き来する雑踏のなか、傷を負いながらも、堂々と、そしてたくましく生きるイチョウの樹を見ていると、素朴な生命力を感じずにはいられません。 (文と写真:杉山忠義)
 

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