2010/03/17
都会のオアシス、新宿御苑で目にしたユリノキ
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- 樹のある場所
みなさん、こんにちは。今月から、東京近郊にある、ちょっと気になる「樹のある場所」を、ご紹介していきます。第1回は、東京都新宿区と渋谷区にまたがる場所に位置する「新宿御苑(しんじゅくぎょえん)」です。
「御苑」とは「皇室の庭園」という意味です。もともとは幕府の敷地で、その後、皇室の庭園となり、現在は誰でも入ることができる公園となっています(入園料が必要ですが)。「公園」とはいえ、広さは58.3ha(ヘクタール)、園を囲む距離が約3.5kmになりますので、相当な広さです。
新宿御苑は、新宿の高層ビル街の近くにありながら、たくさんの巨樹があります。私が興味を感じたのは、あまり耳にしたことのない「ユリノキ(百合の樹)」という樹が、公園のシンボルになっていることです。私のなかでは、日立グループにとっての「日立の樹」にイメージが重なりました。ユリノキは、初夏にチューリップのような形の白い花をつけます。私が公園を訪れた3月は、葉が落ちた状態でしたが、その存在感は圧倒的です。
公園内には、ユリノキ以外にも多くの巨樹がありますが、そのどれもが、ほどよい間隔で立っています。そのせいか、どの樹も伸び伸びと育っており、周辺には他の大きな樹がないこともあって、樹々が、何もない地面から天に向かって伸びているかのように見えます。
そんな樹々がもたらすのか、園内には、何ともいえないゆったりとした雰囲気が漂っています。私が訪れた日は、天気がよかったこともあり、小さな子どもを連れた家族やカップル、仕事の息抜きに来ている人、樹の絵を描いている人、カメラを片手に写真撮影を楽しむ人などの姿が目にとまりましたが、それぞれに思い思いの時間を過ごされているのが、とても印象的でした。
その姿を目にした私は、童心に返って(?)上着と靴を脱ぎ捨て、園内を裸足で散策しました。芝生を素足で歩くのが、こんなに気持ちのいいものとは思いませんでした。ちょっと大げさですが、「生きている」ということを実感しました。
近くのユリノキに寄ってみると、こんな光景が…。
私には、樹の根本の窪みにたまった水が、鳥たちの水飲み場のように見えました。樹と鳥たちの共生。そんなイメージが頭をよぎりました。
樹の下には、枯れ落ちた実のようなものが、いくつも転がっていました。
初夏になれば、白い花が一斉にこのユリノキを彩り、その光景は壮観なことでしょう。その時期が来たら、また足を運んでみたいと思いました。 (文と写真:杉山忠義)
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