2010/02/22
スロバキア、ブラチスラヴァ郊外にて
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- 樹のある風景
みなさん、こんにちは。写真家の竹内敏信です。今回の写真は、現在のスロバキアの首都、ブラチスラヴァ郊外で目にした冬の朝です。休暇で訪れたときに撮ったカットのため、撮影時期がはっきりしませんが、撮影したのはスロバキアがプラハとの連邦を解消した1993年以前の、チェコスロバキアだった頃です。
カメラ持参で早朝の散策を終えた後、食事をとる場所を探して移動していた途中、この場所を通りました。フロントガラスの前に展開する、霧が立ち込めた森のなかにまっすぐ続く轍(わだち)がとても印象的で、慌てて車を止めて、シャッターを切りました。
スロバキアは、東西400km、南北200kmと東西に長いせいか、国土の大きさに比べて気候の変化に富んでおり、しかも国土の3分の1は森林です。朝霧に包まれた森は、スロバキアの地理的特徴を象徴しているかのようでした。
スロバキアの西側に隣接するオーストリアを流れるドナウ川は、スロバキアとハンガリーの国境線上を流れ、川の周辺では、霧が立ち込めることもしばしばでした。霧に包まれた、中世ヨーロッパの雰囲気が色濃く残る街並みは、何とも言えない雰囲気があり、スロバキアでは街並みの写真もずいぶん撮影しました。
前回のオーストリアでの写真は、大晦日に撮影したものでしたが、この写真も、大晦日ではなかったと思いますが、年末年始に撮影したものです。その頃の私は、年末年始の時期が最もスケジュールの調整がしやすかったため、年に一度の長期休暇は、冬に海外で過ごすことが多かったのです。
ウインタースポーツをしない自分のような者が、真冬に旅行しても楽しくはないのではと思われるかもしれませんが、実は、人にとっては厳しい季節である冬は、いい風景に出合える場合が少なくありません。
夏の写真を撮るなら夏の暑い盛りに、冬の写真を撮るなら冬の寒い盛りといったように、その季節が一番輝く頃に訪れるのが、いい風景と出合う秘訣ではないかと思っています。たとえば、冬のノルウェー、夏のエーゲ海といった感じに。
なので、冬のスロバキアは、これはこれで、自分らしい休暇でした(私の場合、仕事を離れても、写真のことが気になりますし)。ただ、スイスに限っては、冬よりも初夏のほうが好きです。その理由は、「樹のある風景」の最終回となります、次回にお話ししたいと思います。
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