2007/10/26
ハワイの歴史とカヌーとホクレアの偉業(後編)
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- ハワイ便り
ハワイ在住のコーディネーター、モーティさんによる「ハワイ便り」の後編をお送りします(前編は10月23日に掲載しています)。
ハワイアンの祖先とされるポリネシア人は、1778年1月にキャプテン・クックがカウアイ島とニイハウ島を発見する1000年以上も前に海を渡り、ハワイへやって来たとされていますが、大航海に必要な計器類やコンパス、世界地図等がなかった当時、彼らは、どのようにして大海を渡ったのでしょうか?
1970年初頭、その謎を解明すべく、「ホクレア(Hokule'a=ハワイ語で「喜びの星」)」というプロジェクトが立ち上がりました。ホクレアは、古来ポリネシア人が使っていた大海用の大型カヌーを、最新の材料を使って再現した物でした(古代の巨木がすでに存在しないため、船体こそグラスファイバーを用いましたが、建造にあたっては釘を一切使わず、各部位はロープで組まれました)。
ところが、船は完成したものの、コンパスや計器類を使わずに航海ができる人物が、すでにハワイにはいなかったため、ミクロネシア諸島のサタワル島に住むマウ・ピアイルグという男が、ナビゲーターとして選ばれました。
マウは、太陽・月・星・海のうねり・魚・海鳥の飛ぶ方向など、周囲の自然状況から船がどの方向に、どれだけの速さで進んでるのかを知ることができる伝統的な航海術(「スター・ナビゲーション」とも呼ばれています)を使い、1976年、ホクレアをマウイ島からタヒチまでの道程2400マイル(約3860km)を、34日間で導いたのです。
この技術は、のちにナイノア・トンプソンというハワイの青年に受け継がれ、1980年、ナイノアがナビゲーターとして乗り込んだホクレアは、ハワイ・タヒチ間の往復に成功しました。その後もホクレアは数々の航海を成功させ、今年の4月22日には沖縄を訪れ、6月9日には横浜に到着しました。
インターネットや携帯電話が当たり前となり、人間が本来の野性感を失い欠けてる今だからこそ、ホクレアの偉業は、人々を感動させるのではないでしょうか。
ホノルル港のランドマーク、アロハ・タワーの隣にある「マリタイム・センター(Maritime Center)」では、ホクレア初航海時の資料や展示物を公開しています。ハワイを訪れた際は、ぜひご覧になってください(日本語ガイドのヘッドフォンを無料で貸し出しています)。
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